ご挨拶
| 日本眼炎症学会理事長 望月 學 |
この度、平成22年7月から3年間、再び日本眼炎症学会理事長をさせていただくことになりました。会員の皆様、どうぞ宜しくお願いいたします。平成19年から理事長をさせていただいた最初の3年間は、日本眼炎症学会にとって激動の3年と言えるものでした。普通では経験しないようなことがいくつもありました。第一は、学会事務局の変更で、長年委託していたJMC佐々木からスタッフルーム竹村に変わったことです。第二は、長年にわたり学会誌の出版をお願いしていた日本眼科紀要が廃刊となり、「あたらしい眼科」にお願いすることになりました。この機会に学会誌の表紙デザインも松村美代編集担当理事の発案で斬新なものに変更いたしました。学会事務局と学会誌の変更にあたっては当時の常任理事の先生方(園田先生、大黒先生、松村先生、竹内先生)に大変なご尽力をいただきました。お陰で学会にとり大変に重要な変更が円滑に行われ、その間の学会activityが中断されることなく、むしろこれを契機に学会が益々発展して参りました。この場を借りて、前常任理事の先生方に心から感謝申し上げます。 以下に過去3年間の学会活動の報告と今後の展望を記したいと思います。 |
| (1)学術集会 |
| 日本眼炎症学会の学術集会は 、従来から“スリーサム”として日本眼感染症学会、日本コンタクトレンズ学会と共同開催されています。平成20年(第42回日本眼炎症学会)は福岡市で内尾英一教授(福岡大学)が、平成21年(第43回)は大阪で大黒伸行先生(大阪大学)が、また平成22年(第44回)は東京で後藤 浩教授(東京医科大学)がそれぞれ会長をつとめられ、多くの演題とシンポジウム、特別講演を企画され、多数の参加者による熱心な討論がなされたことは記憶に新しいことです。 今後は、平成23年(第45回)は京都で安積 淳先生が、平成24年(第46回)は横浜で水木信久教授が会長として開催されることが決定しております。 |
| (2)学術奨励賞 |
| 平成15年に日本眼炎症学会学術奨励賞がスタートし、下記の先生方が受賞されました。 これらの先生方のその後のご活躍をみると、この学術奨励賞の価値の高さに納得いただけると思います。 日本眼炎症学会学術奨励賞の歴代受賞者(敬称略) 平成15年度:太田浩一(信州大)、園田康平(九州大)、福島敦樹(高知大) 平成16年度:竹内 大(東京医大) 平成17年度:北市伸義(北海道大)、毛塚剛司(東京医大)、杉田 直(東京医歯大)、堀 純子(日本医大) 平成18年度:慶野 博氏(東京医大)、福田 憲(山口大) 平成19年度:高瀬 博(東京医歯大)、丸山和一(京都府立医大) 平成20年度:橋田徳康(大阪大)、角 環(高知大) 平成21年度:木村和博(山口大)、臼井嘉彦(東京大) 平成22年度:中井 慶(大阪大)、武田篤信(九州医療センター) |
| (3)学術調査 |
| 平成15年に日本眼炎症学会として初めての学術調査(後向き調査)がおこなわれ、その成果は第39回日本眼炎症学会で「日本における内眼炎の疫学調査」として後藤 浩先生(東京医大)により発表され、原著はJapanese Journal of Ophthalmology (2007;51:41-44) に掲載されました。 その後、第2回調査として、昨年から大黒伸行先生が中心になって全国の大学病院眼科にご協力いただき、前向きの本邦ぶどう膜炎疫学調査が実施中です。今後もこのような疫学調査を定期的におこない、時代の変遷とともにわが国のぶどう膜炎の変遷を知る基礎データとしたいと思います。 |
| (4)国際眼炎症協会(International Ocular Inflammation Society, IOIS)との提携 |
| 国際的な眼の炎症疾患の研究者の集まりとして1990年に国際眼炎症協会(IOIS)が設立されました。現会長はフランスのPhuc LeHoang教授で、来年からは米国のNarsing Rao教授になります。 日本眼炎症学会とIOISとは当初から密接な関係を続けております。その一つとして、日本眼炎症学会は会員の人数に応じた会費をIOISに納付し、その結果として日本眼炎症学会の会員はIOISの会員となり種々の恩典が受けられます。例えば、IOISが刊行しているガイドラインブックも無料(送料は有料)で配布され、IOISの新しい学会誌の電子ジャーナル“Journal of Ophthalmic Inflammation and Infection”(Editor, arsing Rao教授)が配信されます。 来年(2011年11月13日~16日)インドのGoaでIOISの学会(会長:Narsing Rao教授)が開催されます。日本眼炎症学会は参加学会の一つとして、後藤 浩先生、岡田アナベル先生がオーガナイザーになりシンポジウムを担当いたします。日本からも多数の眼炎症学会の先生方がご参加されますことを期待しております。 |
| 最後に |
| 今日の学問の進歩は、かつてないほどに急速で、しかも国際的、かつ学際的な広がりを持ってきております。炎症、免疫という枠にとどまっていては、進歩は期待できません。分子生物学、ゲノム解析、生命情報科学、創薬などさまざまな分野の研究成果が眼炎症、眼免疫と一つになることで、大きな成果が期待できる時代となってきました。 ひとりでも多くの若い世代の先生達がこの学会に興味を持ち、学会に加わっていただき、明日の学会の発展につながるようにしたいと考えております。どうぞ宜しくお願いいたします。 |
| 平成22年8月31日 |
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この度、平成22年7月から3年間、再び日本眼炎症学会理事長をさせていただくことになりました。会員の皆様、どうぞ宜しくお願いいたします。